IV 学術情報

[1] 図 書

 食糧科学に関わる国内外の専門誌の購入或いは寄贈を受け,雑誌閲覧室において自由な閲覧に供している。一定の期間を経た雑誌類は,製本後,宇治地区5研究所共通図書室の書架に配置される。他大学,研究所からの文献複写依頼にも応じている。

[2] KUINS

 京都大学総合情報システム(KUINS)計画により,宇治地区情報通信システムとして宇治構内に基幹ループLAN光ファイバーケーブルが敷設され,合計23台のノードが設置されている。そのうち1台が本研究所の計算機室に設置されており,研究室からイーサネットの端末を利用して科学技術計算・分子グラフィックス・データベースなど種々のジョブを実行することができ,本研究所の情報活動の中心的役割を果たしている。

V 国際交流

 本研究所は,世界各地域の伝統食品の特性を解明することを目的として,1982年に地域伝統食品(外国人客員)研究部門(平成7年4月に食糧環境分野に改称)を設置した。これまでの招聘学者は,マレーシヤ,韓国,フィリピン,ベトナム,インドネシアと東南アジアが中心になっていたが,最近では連合王国(イギリス),ブルガリア,スロヴエニアとヨーロッパからの招聘も増えてきている(III-[1]参照)。

 過去15年間における一般の外国人招聘学者と留学生は,外国人学者40人,留学生106人であり,年々増加している。

外国人研究者等受入状況

1.学 者

国     名

年度(昭和)

年度(平成)

57 58 59 60 61 62 63 1 2 3 4 5 6 7 8
オーストラリア 1                             1
イ ン ド     1             1         1 3
マレーシア       1               1       2
韓   国 2     2 3 1 6 6 1 1 1 1 1 4 3 26
ア メ リ カ 1     1     1 2     2   1 1   9
フ ラ ン ス           1       1 1         3
ソ ビ エ ト           1                   1
(西)ドイツ             1 1   1 2   2 4 1 12
イ ラ ン               1               1
タ   イ               1     1         2
フィリピン               1                1
ブ ル ガ リ ア                 1             1
キ ュ ー バ                 1             1
バングラデシュ                         1     1
ハ ン ガ リー                           1   1
中    国                             1 1
ト ル コ                             1 1
合   計 4 0 1 4 3 3 8 13 3 4 7 2 5 10 7 67

2.留学生

国     名 

年度(昭和)

年度(平成)

57 58 59 60 61 62 63 1 2 3 4 5 6 7 8
エ ジ プ ト 1 1 1                         1
韓   国 2 2 1 3 4 3 4 3 3 6 4 3 3 3 3 47
バングラデシュ 2 3 2 2 1 1         1 1       13
ブ ラ ジ ル       1 1               1 1   4
中    国         1 2 4 4 5 5 5 2 1 3 2 35
ト ル コ         1                     1
インドネシア           1 2 2               5
台   湾             1                 1
イ ン ド               1 1 2 1         5
タ   イ               1 1 2 2 4 4 2 1 17
ベ ト ナ ム                 1 1 1 1 1     5
タンザニア                   1 1 1 1 1 2 7
フ ラ ン ス                   2 2         4
コロンビア                     1 1       2
ア メ リ カ                       1 1     2
メ キ シ コ                       1       1
合   計 5 6 4 6 8 7 11 11 11 19 19 15 12 10 8 152

VI 教育活動及び社会との連携

[1]大学院教育及び全学共通科目講義

 平成7年4月の研究所改組以前においては,地域伝統食品(外国人客員)部門を除く7部門の中6部門は農学研究科食品工学専攻に,1部門は農学研究科農芸化学専攻に協力していたが,平成9年4月からは,全ての教官は農学研究科応用生命科学専攻に所属している。そして,本専攻の修士課程,博士後期課程の学生を受け入れて,教育,研究の指導に当たり,講義を担当している。また,修士課程の学生を対象に,毎月曜日(13:00〜14:00)に大学院生セミナーを行っている。このセミナーには,本研究所の全教職員と大学院生が参加する。博士後期課程の学生は,毎週月曜日に開催されるランチセミナーのメンバーとして参加している。また,平成4年10月に京都大学総合人間学部が新設されたことに伴い,本研究所教授・助教授による「食糧バイオサイエンス」の課題で全学共通科目講義を開講している。本講義では,人類と食糧との関わりを独立した14のトピックスから構成し,バイオサイエンスの視点から解説している。

[2] 卒業生の状況(過去5年間)

(延べ人数)

 

分          野

機能食糧 微生物分子育種 食糧環境 食品分子構造 食品機能調節 食品感覚特性 分子食糧 新食糧設計 食糧安全利用
学位授与 修士 9 9 - 8 9 6 11 5 0
博士 6 9 - 5 16 5 5 0 0
就職 公務員 5 4 - 0 3 2 3 2 0
企業 5 5 - 5 7 5 10 4 0
その他 5 1 - 1 2 0 0 1 0

[3] 学外活動

 日本学術会議,文部省学術審議会,日本学術振興会の諸委員会専門委員,国立私立大学の非常勤講師,国立試験研究機関の客員研究員,理事等の兼務を通して社会との連携に係わる活動を行っている。

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